Menu

五輪問題から著作権を考える

2015年9月2日22:18  投稿者 : PINION

tote-bag

さて、五輪のエンブレム問題が世間を賑わせ、結局エンブレムの使用と取り下げる事が発表されました。
この問題の本質は、著作権的に問題があるかどうか(裁判で勝つか負けるか)ではなく、実際問題パクったのか?という所なのでしょうが、そんなのは本人じゃないと判らないでしょうね。
いや、本人が意識してパクったのではない場合でも、どこかで見ていて影響を受けていたのだとしたら、本人ですらわからないのかもしれません。

デザインと言っても、文字から連想する範囲でのアレンジですので限られた範囲でのデザインです。実際に裁判になっても、これがデザインと言えるのか?という部分からの話になるでしょう。
もちろん、商標登録されている場合はまた違って来ますが、それは商標権の問題であって著作権の問題とは違います。

ご本人や組織委員の説明には突っ込みどころが沢山あります。
最初に「Tと日の丸の円をベースにしている」と主張していたのに、後から出て来た「修正前の原案」は直線的なもので、主張していた「ベース」そのものが無いのだから、後付けだと言われても仕方ありません。
ネットでは、過去の作品をほじくりかえして、あれもこれも他の作品に似てるという話になっていますが(実際に似てるものから、何処にでもあって似てる似てない以前のものまであります)、例え過去の作品でパクりがあったとしても、それは「そういう人なんだな」と思われても仕方ないというだけで、だから今回もそうだという証拠にはなりません。

まあ、彼が実際どうだったのかは置いておきましょう。
しかし、我々Webに携わる者は、著作権を無視できません。
今回の件に関しても、パクりだ、無断使用だと指摘しているブログや掲示板に、各企業がお金を払って使うエンブレムや、色々な企業が使用しているロゴなどが「晒し」の材料といて掲載されていますが、あれも著作権や商標権上問題ないのかな?と思ってしまいます。

色々なものに著作権は存在する

例えば、地図にも著作権が存在します。
単なる街の配置図ではなく、地図として仕上げるまでにオリジナルな部分も存在するので、勝手にコピーしてWebに掲載したりしてはいけません。
GoogleMapも、タグで埋め込んだり、リンクを張ったりする分には問題ありませんが、キャプチャして加工して…というのは問題があるかもしれません。
実際に、GoogleMapの使用許諾には「スクリーンショットをアップロードするのではなく、サイト内に対象コンテンツを埋め込むようにしてください。」と記されています。

建造物にも著作権は存在します。
特に、有名な建築家がデザインしたものや、建物自体が著名なものである場合、その写真を掲載するのに許可が必要な場合もあります。
公園にあるオブジェなどは、普通の建造物と違い、そのものが作品であるためアウト…のように思うのですが、実際は「公共の場に公開されているもの」である事や、「立体作品を、平面である写真に撮っても再現性が低い」事からセーフである事が多いようです。(もちろん、美術館などに飾ってあるものを勝手に写真を撮って載せてはいけません。)

著作権とは違いますが、人には一般人であっても肖像権がありますので、人の写真を勝手に掲載してもいけません。ましてや、芸能人なんかは写真が商品になりますので、損害賠償請求まであり得ます。人気商売だから、普通はそこまでやらないでしょうが、もし訴えられたら完全にアウトです。
一般人であっても、人が写り込んだ写真を使う場合は顔にボカシくらい入れましょう。

フリー素材は、人物が写っていても許可を取っているのでOKなはずですが、そのフリー素材サイトが信用できるかどうか、肖像権使用の許諾(モデルリリース)を取っているという記載があるかどうか、確認したほうが安全です。

某デザイナーのように意図してのものではないと主張しても、違法なものは違法です。
色々な所に危険が潜んでいるので、画像の使用には注意が必要ですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントフィード

トラックバックURL : http://www.mp-create.com/42.html/trackback

管理者ブログトップ